職場で起こる「パワハラ」の実態と対処法 1人で悩まないで

今回はパワーハラスメント、俗に言うパワハラについて書いていきたいと思います。

働く上で様々な人間関係に遭遇し、その中で職場のパワーハラスメントに悩まされることも少なくありません。

この記事では、パワーハラスメントの定義や状況を認識し、その対策や対処法について解説します。

職場で起こる「パワハラ」の実態と対処法 1人で悩んでいても解決しない

パワハラとは、社会的に強い立場の人間が自らの権力や立場を利用して弱い立場の人間に対して、精神的体的に苦痛を与えるなどの嫌がらせをする行為のことです。

学校であれば先輩や教師から、職場であれば上司から、精神的、身体的に嫌がらせを受けることがパワハラです。

立場上相手が言い返せないのをいいことに、理不尽な行為で他人を苦しめるパワハラはまさに現代の闇そのものと言えますね。

以下ではそんな現代の闇「パワハラ」の実態や対処法などを解説しています。



パワハラの種類

パワハラは大きく精神的パワハラ身体的パワハラに分かれますが、さらに細かく分類すると6つのパワハラがあるとされています。

  1. 身体的な攻撃
  2. 精神的な攻撃
  3. 人間関係からの切り離し
  4. 過大な要求
  5. 過小な要求
  6. プライバシーの侵害

暴力などの「身体的パワハラ」

殴る、蹴る、物を投げる、そういった暴力的な行為は身体的パワハラになります。

体に傷を負わせるような行為は立派なパワハラですが、例えば書類など当たっても痛くない物を投げた場合でも、そこに敵意があればそれは身体的なパワハラ行為です。

また、行き過ぎた身体的パワハラは傷害罪になる場合もあります。

長時間の説教や大声で怒鳴るなどの「精神的パワハラ」

他の社員がいる前で長時間説教をしたり、大声で怒鳴ったりするなどの高圧的な言動が精神的パワハラになります。

周りが見ている中で必要以上に相手を貶める行為は名誉毀損になる場合もあります。

無視や仲間外れなどの「疎外パワハラ」

会社で1人だけ別室に移したり、送別会などの会社の行事に呼ばないなど、人間関係を強制的に切り離そうとする行為が疎外パワハラになります。

相手に対して孤独感を与えることで鬱や自主退職に追い込む、非常に陰湿なパワハラ行為ですね。

無理な仕事を押し付ける「過大要求パワハラ」

1人では処理できない程の仕事を押し付けたり、他人に自分の仕事を押し付けたりする行為が過大要求パワハラになります。

また、新人社員に対してまともな指導をせず仕事をやらせる事もパワハラ行為です。

能力を認めない「過小要求パワハラ」

業務内容に合わない草むしりや、新人のやるような簡単な仕事ばかりをやらせる行為が過小要求パワハラになります。

本来の業務とは別の作業をさせることで仕事に対してのやる気をなくさせる事はパワハラ行為です。

個人の事情に介入する「プライバシーの侵害パワハラ」

相手の行動を監視するような言動や批判する行為がプライバシーの侵害パワハラになります。

有給を取る際の理由を事細かく聞いたり、恋人などの人間関係を検索するなど、相手を監視するような言動はパワハラ行為です。

部下が行う「逆パワハラ」

パワハラは上司が部下にするイメージがありますが、今はその逆、部下から上司にする「逆パワハラ」も問題になっています。

上司が若い社員達に集団で無視をされたり、ネット知識などで部下が上司を馬鹿にしたり、そういった精神的な逆パワハラ被害に合っている上司も多いようですね。

パワハラの加害者にならないためには

パワハラは故意によるものと無意識にやってしまうものがあります。

故意によるパワハラは相手を故意に傷つける行為なので、今すぐに言動を改めてください。

無意識にやってしまうパワハラは悪意がない分、やっている本人が気づきにくいことが多いです。

もし自分がパワハラをしているかもと感じた場合は、瞬間的に感情を出すことを控えたり、第三者に判断してもらうなどの客観的な意見を聞いてみるのもいいかもしれませんね。

パワハラの被害に合ったら

もしあなたがパワハラの被害に合っている場合、様々な対策を取ることで自分を守ることが最も大切です。

パワハラ被害を受けたという人の半数近くが何も対策を取らなかったというデータがあります。

このような事が続くと更なるパワハラを呼んでしまう可能性もあるので、もしパワハラによる悩みを抱えている人がいたら、勇気を出して行動して欲しいと思います。

以下で簡単なパワハラへの対策を紹介します。

パワハラ被害をメモや録音などで記録しておく

パワハラはその行為が行われている現場を押さえる以外には決定的な証拠になりにくい場合もあります。

そういった場合に備えて、日々のパワハラをメモに残したり、怒鳴る声を録音したりすることで、その後パワハラ被害を報告する際に大きな武器になります。

周囲にパワハラ被害を相談する

周囲の目がある場所でパワハラ行為があった場合は周知の事実となりますが、隠れて行われるパワハラは中々気づかれません。

そういった場合には勇気を出して周りに相談しましょう。

きっとあなたの味方になってくれる人がいるはずです。

会社の人事部などに相談する

周囲に味方がいなかったり、相談しても解決しなかった場合は、パワハラ被害のメモや録音をもって会社の人事部などに相談をしましょう。

会社がそういったハラスメント行為を放置した場合、違法行為になる場合もあるので、きっとあなたの相談に乗ってくれるでしょう。

外部の機関に相談する

万が一、会社内での解決が期待できない場合には、外部の相談窓口に問い合わせることも可能です。

勇気を出して行動してみましょう。

▼厚生労働省による相談窓口案内▼

https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/inquiry-counter

まとめ

パワハラは相手の精神や身体に大きなダメージを与えてしまう行為です。

さらにパワハラがエスカレートすることで相手が鬱になったり、場合によっては自殺に繋がってしまうこともあります。

もしパワハラをしていると自覚している人は今すぐに行動を改めて、パワハラ被害を受けていると感じている人は、勇気を出して行動するようにしてくださいね。