漫画『銀と金』で登場する名言・名シーンまとめ 悪党たちの賛歌

今回は漫画「銀と金」で登場する数々の名言や名シーンをまとめてみました。

福本作品お得意のギャンブルに加え、政治的な要素も強い「銀と金」。

普通のギャンブル漫画とはまた違う、大人なストーリーの中で展開される名言・名シーンをお楽しみください。

目次

漫画『銀と金』で登場する名言・名シーンまとめ 悪党たちの賛歌

漫画「銀と金」とは、1992年から1996年まで「アクションピザッツ」に連載されていた福本伸行氏によるマンガ作品です。

ギャンブルで負け続けの主人公「森田鉄雄」と悪の天才「平井銀二」が手を組み、一国を買えるほどの大金を手に入れるため様々なギャンブルに挑んでいく、という野心あふれた男たちの物語です。

 

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しぼられるか 奪われるか 殺される!

裏金つまもうなんて連中の運命は

三つしかねえんだ

 

しぼられるか

奪われるか

殺される!

 

 

第2話『運命は三つ!?』より

これは銀行からの借り入れといった表の借金ができず、裏金に頼るしかない人間の扱い方を 平井銀二 が語っている時のシーンです。

どんなに真面目に働いても金を持たなければ罪人!

この人達は

羊だ……

 

生贄として連れて行かれる

羊……!

 

そして罪人のように

頭を下げる

 

その理由は

ただ金を持っていない

ということなのだ………

 

どんなに真面目に働いても

金を持たなければ罪人!

 

 

第2話『運命は三つ!?』より

これは 平井銀二 から過酷な条件下で資金を借りていく人間たちに対して、 森田鉄雄 が金を持たない者の立場を言い表した時のシーンです。




遅く決める者はただそれだけで道を誤まる者だ…… 大成はない…………!

五百減らす………

残りは4つ半だ…………

 

お前は遅すぎる

これ以上考える人間には…………

分け前を減らしていくしかない

 

遅く決める者は

ただそれだけで

道を誤まる者だ……

 

大成はない…………!

 

 

第4話『五千万の代償』より

これは過酷な依頼の返事を決めかねている 森田鉄雄 に対して、 平井銀二 が報酬の額を徐々に削っていく時のシーンです。

とどのつまり 人はみな悪…!

森田よ……

考えるような事じゃないだろ……

 

行きつく答えはひとつ……!

 

とどのつまり

人はみな悪…!

 

 

第4話『五千万の代償』より

これは非人道的な依頼を聞いて困惑する 森田鉄雄 に対して、 平井銀二 が人間の本質を説いた時のシーンです。




この金が減ると…… まるで身を切られるよう…………!

よせっ……!

 

金を減らすのはやめろっ!

汚ねえぞっ!

 

この金が減ると……

 

まるで

身を切られるよう…………!

 

 

第4話『五千万の代償』より

これは依頼の報酬額を徐々に削っていく 平井銀二 に対して、 森田鉄雄 が自身の気持ちを言い表した時のシーンです。

殺す人間の…………世界は広がらない… 必ず閉じていく…!

森田……

人など殺す必要はない

 

オレとコンビを組まないか?

 

でも……

今の気持ちをよく覚えておくんだぜ

 

人を殺したくないという気持ちだ

 

裏に長くいると

まわりには

殺したい連中ばかりだよ

 

誰でもそうなる……

 

いや………

お前みたいなのが

一番そう思うようになるよ

 

殺した方がいいダニども

でも殺すな……!

 

オレたちは世界を広げて

なんぼの人間だ!

 

殺す人間の…………

世界は広がらない…

 

必ず閉じていく…!

 

 

第5話『銀王の狙い』より

これは非人道的な依頼を断ったうえで「依頼は受けられないが裏の世界で生きたい」と懇願する 森田鉄雄 に対して、 平井銀二 が答えた時のシーンです。




希望によってネズミは死ぬ……!

たとえネズミでも

追いつめると思わぬ力を発揮する

 

そうさせないためには

逃げ道を与えること

 

ネズミは逃げ道があるかぎり闘わない

逃げることだけ考える………

 

希望によって

ネズミは死ぬ……!

 

闘う意志を失い

無力となる……!

 

 

第17話『目もくらむ迷宮世界』より

これは連続殺人鬼である 有賀研二 が敵を狭い出口に誘導し、背後から止めを刺していく時のシーンです。

オレは悪党になる……!

薄いんだよ

あんたら……

 

悪党どもっていうのは濃いぜ……!

誰もが一度や二度死線を越えている

 

それに比べりゃ

あんたら生き方がぬるい

スカスカだっ…!

すけちまってるよっ……!

 

薄いもんあんた………

見抜かれてんだよ

あんたの実力………

 

女はそのへん敏感さ……

その点

悪党っていうのはたいてい愛人がいる……

そういう器量がごく自然に身についてる

 

ペラペラの善人の人生はあんたらやってくれ

それだけ数いりゃあ大丈夫だ………

 

オレは悪党になる……!

 

 

第21話『修羅場からの生還』より

これは殺人鬼 有賀研二 との死闘を終えた 森田鉄雄 が入院した先で、「まっとうな仕事につかないか?」と誘われた時のシーンです。




今度のバブルの崩壊がその典型……!そぐわない者たちを金が裁いた……!

ここでスカをひいたこと………

これは偶然じゃねえ……

 

まだそぐわない人間の手からは

金が逃げていくものなのさ………

 

今度のバブルの崩壊が

その典型……!

 

そぐわない者たちを

金が裁いた……!

 

 

第22話『甘い夢の果て!!』

これは殺人鬼 有賀研二 との死闘により入院中の 森田鉄雄 に対して、仲間である 平井銀二 が餞別を送った時のシーンです。

森田よ 人のスキをつけ……!

森田よ

人のスキをつけ……!

 

欲望が飽和点に達した時

人の注意力はもろくも飛散する……!

 

そこを撃て……!

 

 

第22話『甘い夢の果て!!』

これはハズレのトランクを引いてしまった 森田鉄雄 が、本当の餞別である 平井銀二 からの手紙を見つけた時のシーンです。




他人を信じられない人間はとどのつまり自分も信じられない

誰が悪いわけでもない

中条はただ

己が人生に裁かれた

 

他人を信じようとしなかった30年間が

この土壇場で

真理を見抜く目をけちらした

 

疑ってしまった

最後の最後で疑ってしまった

 

その結末は

そういう人間にとっていわば必然……

疑心暗鬼の終着駅

 

他人を信じられない人間は

とどのつまり

自分も信じられない

信じることが出来ない……!

 

 

第30話『金の橋を渡れ!!』より

これは時価6億円の絵画を賭けた鑑定眼勝負で、画商 中条明夫 が敗北した時のシーンです。

案外そこに座っているのも やはり人かもしれない……!

オレにはもうひとつ望みがある……

 

これはいつになるかわからねえが

オレは「金」と呼ばれたい

 

オレの知り合いで「銀」と呼ばれている人間がいる

その人間を越えるのが望みだ

 

越えるにはもちろん

金を掴まなきゃいけない

しかしそれだけじゃダメだ

 

金を得たのち

その向こう側を覗いてこないと………

 

欲の世界を突っ切った先に

世界がある…

 

あの人はたぶん

それを何度か覗いてきている

それがスケールにつながっているんだ……

 

オレもそれを覗いてみてえ……

でないと

大金は動かせない……!

 

鬼がいるのか……

ひょっとすると仏にでも遭えるのか

 

いや……

 

案外

そこに座っているのも

やはり

人かもしれない……!

 

 

第31話『人生の明暗』より

これは画商 中条明夫 との勝負の後、森田鉄雄 が自分の望みを語っている時のシーンです。




成長したかったら預けるなんてとんでもない 金は手元に置け 抱いて眠れ……!

森田……

預金なんて

そんなもったいない真似はやめろ

 

成長したかったら

預けるなんてとんでもない

金は手元に置け

 

抱いて眠れ……!

 

ただ大金を持っているだけで

男を磨くことになる

 

ヒリヒリした生き方が手に入るんだ

 

大金を失った人間は普通じゃない

ガラリと変わって仏が鬼になるくらいザラ……

 

人はみな……

その薄皮一枚下に鬼を飼っている

 

「金を抱いて暮らす」

ということはその鬼の海を泳ぐことだ

ただ持っているだけで鍛えられる

 

言葉でなく実感できるだろう

金の魔性

人のもろさ

 

 

第32話『蛇蝎の人生』より

これは手に入れた2億円を銀行に預けようとしている 森田鉄雄 に対して、 平井銀二 が金の扱い方を説いている時のシーンです。

オレが積もう……!ヒジの高さまで

あんた今

借用証は通用しないといったね

それに時間も制限した

10分間と………

 

オレが積もう……!

ヒジの高さまで

 

クク……

あんたらの親に泣きつけば

これっぽっち はした金 だろうが

今 10分で用意するとなったら

そうもいかねえだろう

 

勝負はついた

消えな ごくつぶし ……!

 

 

第34話『不良青年の履歴書』より

これは金に物をいわせたギャンブルで、他人を食い物にしていた御曹司のボンボン達を 森田鉄雄 が追い払った時のシーンです。




名前は森田鉄雄 背景はない……!

悪いけどよ…

 

オレの家系をどんなにつっつきまわしても

金に縁のありそうな人間は

ただの一人も出てこねえよ

 

オレは

ただオレなんだ

それだけ……

 

名前は森田鉄雄

背景はない……!

 

 

第34話『不良青年の履歴書』より

これは「きさま、どこの企業の息子だ?」と御曹司に聞かれた際に、自分の素性を明かした時のシーンです。

………積むぜ………いくらでも……!

この後はオレが積むってことだよ

ボンボン

 

まず五千受けて

その上二千

 

………積むぜ………

いくらでも……!

 

 

第38話『地獄に堕ちた勇者』より

これは 森田鉄雄 と御曹司たちのギャンブルで、安田 巌 が外馬として大金を積んだ時のシーンです。




彼は出会った者の財産・未来・良心を喰いちらかす この世で もっとも性悪な魔物……ギャンブル……!

これがギャンブルの魔性

 

軽い気持ちで手を出し

ほんの2 3回気を許したスキに

とんでもない地点へ

連れ去られてしまう

 

 

気がつけば

底の見えない沼に

腰までつかっている恐怖……!

 

心もとなく ぬかるみ をかく足

 

そう……

彼は今回のポーカー勝負で

初めて勝つ保証を失ったのだ

 

そして今まで匂いだけで

その顔を拝んだことがなかった

 

鬼と初めて対面する……

 

彼は出会った者の

財産・未来・良心を

喰いちらかす

この世で もっとも

性悪な魔物……

ギャンブル……!

 

 

第38話『地獄に堕ちた勇者』より

これは自分の想像を超えたギャンブルに発展してしまい、後に引けなくなってしまった御曹司たちの心情を言い表した時のシーンです。

彼の敗因は傲慢………彼には自分の都合 ジャックしか見えない………その下の真実(9♡)を見通す力がない……!

すべての謀

偽り

策を弄する者は

用心深くしなければいけない

 

別の言い方をすれば

根本的な部分で

謙虚でないといけない

西条にはその気持ちが欠けていた

 

彼はあまりに人を みくびり なめすぎた

常に他人を自分より下と決めつける

その不遜な気持ちが死角を生み

自らを破滅へと導く

 

彼の敗因は傲慢………

彼には自分の都合

ジャックしか見えない………

その下の真実(9♡)を

見通す力がない……!

 

 

第41話『イカサマの手口』より

これは 森田鉄雄 とのギャンブルでイカサマを仕掛けた御曹司たちが、逆にイカサマを利用されて大敗した時のシーンです。




ただ その跳ぼうとする行為 それがギャンブル…!

俺の持ってるギャンブルのイメージは

「身投げ」………

 

気がつくと

深い谷の前に立っている自分がいて

 

その谷を越えようとしているんだけど

 

でも

周りは漆黒の闇で

まるでみえない

 

かんじんの

どれだけ跳べば

その谷を越えられるかが

わからない

 

しかし越えたい

 

越えなきゃいけないと

感じている

 

この時の

次の一歩がギャンブル

 

そのイメージの中では

感じている……

この谷を跳べるかどうかは………

 

もう俺の力の及ぶところじゃないと……

 

それは谷が決めること

 

俺にできることは

ただ地を蹴り

身を宙に投げること

 

跳べるか跳べないかさえ

もう問題じゃない……

 

ただ その跳ぼうとする行為

それがギャンブル…!

 

 

第43話『森田のギャンブルの哲学』より

これは日本を代表する大企業「誠京」の会長 蔵前 仁 との大勝負を前に、 ギャンブルの正体とは何かという 平井銀二 の問いに 森田鉄雄 が答えた時のシーンです。

地獄を見つめて生きるより 希望を追って死にたい そう望む……それが人間の末期…

ククク……

………

森田くん……

 

君には

彼が「中」を打ってでた気持ちが

わかるかな……?

 

わしは何人も見てきたから

よくわかる

 

人はギリギリ

せっぱつまってくると

無為に

耐えられないものなんだ

 

ここまで

築いた手配を壊していく

その行為に

耐えられない

 

そして

勇気を出す

 

今までの人生で

使ったことのない

勇気をな……

 

ククク……

 

とんでもない弱虫が

かぎりなく死に近い

決断だってするもの……!

 

フフ……

通常の神経は

とっくに壊れているからの

 

破滅を間近に感じている人間は

一種の狂人

 

解放を望むもの

 

地獄を見つめて

生きるより

希望を追って

死にたい

そう望む……

それが人間の末期…

 

 

第45話『爛れた欲望』より

これは 蔵前 仁 との麻雀勝負で 西条 進也 が勝負手を残すために危険牌を切ってしまい、役満をあがられてしまった時のシーンです。




勝つということは 相手の心臓をつかむこと つかんだらしぼること そして………つぶすこと…!

いい目だ………

蔵前と闘って

おまえもだいぶ

「勝負」

が見えてきたな

 

そうだ

確率なんて

クソくらえだ

 

あんなもの勝負の場じゃ

たいていずれた能書きなのさ

 

確率どおりにやって

勝てるのなら

誰も苦労はしない

 

勝つということは

そういうことじゃない

 

勝つということは

 

相手の心臓をつかむこと

つかんだらしぼること

そして………

 

つぶすこと…!

 

 

第53話『勝利への命綱の張り方』より

これは勝負の渦中にいる 森田鉄雄 に対して、平井銀二 が勝負に勝つということは何かを説いている時のシーンです。

1兆4千694億4千万だ………

ちょ

ちょっと待ってくれ

銀さん……

 

えーっと

場代

5億1千200万

 

ここまでの供託金が

約287億

 

この場合の役満祝儀は

 

銀さん…

これ……

とんでもない額だぜ

 

え…

いいのかな

本当にこれで…

 

………

 

1兆4千694億4千万だ………

 

 

第55話『流れに沿って死ぬ……』より

これは「誠京麻雀」の特別ルールによって膨れ上がった役満祝儀を、巽 有三 が計算した時のシーンです。




ですからその銀行をまず押さえる………それが無尽蔵集金システムのカギ……

その魔術のタネは

銀行……

 

この世の中心は

銀行ですからね

 

いちもにもなく

銀行……

 

それだけは

間違いない

 

ですからその銀行を

まず押さえる………

 

それが

無尽蔵集金システムのカギ……

 

 

第63話『悪魔の錬金術』より

これは日本の全ての大企業を統治、自身の支配下に置くことが究極の目標だと 平井銀二 が語っている時のシーンです。

真実は罵詈雑言の中を歩いている

はぁ……?

 

なにこれ…?

いまどき

まだこんなこと

やらせてるわけ……?

 

はぁ~~………

なんだかな……

 

しかしどうして

こう

こりもせずバカなの……?

金持ちって………

 

そりゃ

飯のタネだもの

 

やれといわれりゃ

使用人たちは

迎えにも出りゃあ

頭も下げる

 

でも

それはあくまで形だけ

けっして

心からの敬意じゃない

 

あんなもん強要させられたら

心ン中じゃ

罵詈雑言

 

真実は

罵詈雑言の中を歩いている

 

………どうして

そういうことが

わかんねえんだろ……?

どうして鈍いんだ

そういうことに……

 

 

第65話『華麗なる一族の骨肉の争い』より

これは偽りの忠誠心にあぐらをかいている人間の哀れさを言い表した時のシーンです。




たったひとつの命は……張って死ぬ……!

………

隠れ

暴かれ

結局……

 

踏みつぶされた

カエルのように死ぬよりは………

 

まっすぐ歩いて死ぬ

 

たったひとつの命は……

張って死ぬ……!

 

 

第72話『生死の選択』より

これは絶体絶命のピンチの中、惨めに死ぬくらいなら命を張るという 森田鉄雄 の決意を言い表した時のシーンです。

オレを……森田鉄雄を信じろっ…!

信じろっ……!

一度だけ人間を……

 

オレを信じろっ……!

勝広……

 

オレを……

森田鉄雄を信じろっ…!

 

 

第81話『ドス黒い恐怖』より

これは神威家の家長権サバイバルのさなか、哀れな大量殺人鬼となり果てた神威家の四男 勝広 に対して、 森田鉄雄 が説得を試みている時のシーンです。




いっそ駆け上がれ………巨悪に……!

しかし森田……

今はもう

無人島で暮らしでもしない限り

悪を避けては通れん

 

悪こそ

この世の常……

 

どう身をふろうと

どちらか側の悪に

加担してしまうだろうし

 

付き合ってりゃ少なからず

悪党の影響は受ける

 

おまえが救いたいという

善人なんて連中は

悪党から見ればたんなる「喰い物」

当然

取り込まれる………

 

それは避けられない

水が低きに流れるがごとし……

必然だ………

 

結局……

誰も

悪党を倒せない

 

少なくとも

それと相対する

善なんてしろものが

悪を倒したりなんかしない

 

もし……

悪を葬るものが

あるとすれば

 

それはつまり

それ以上の悪……

新たな悪党………

世代交替だ………

 

だからおまえが

誰かを助けるというか……

贔屓したかったら……

 

いっそ駆け上がれ………

巨悪に……!

 

 

第89話『悪党の背中は孤独』より

これは壮絶な神威家の家長権サバイバルの後に、引退を決意した 森田鉄雄 に対して 平井銀二 が説得を試みている時のシーンです。

………さよなら………銀さん………さよなら……

オレはあの人に………

たんに引き上げられたんじゃなく

 

魅せられたんだ……

あの人は………

オレにとって

あまりに特別だった………

 

………さよなら………

銀さん………

さよなら……

 

 

第89話『悪党の背中は孤独』より

これは尊敬する 平井銀二 との別れに悲しむ 森田鉄雄 が最後に語った言葉です。




オレはこのやり方でもう百人以上……あらゆる階層の人間を落としてきた……

人は皆……

賞賛を求めている

 

求めているが

たいていの人間はそれを

十分に受けていない

 

厩社会で

恵まれない地位にいる

彼等も(厩務員 厩舎所属騎手)

そうだ……

 

重賞に勝っても

賞賛のフラッシュや拍手を浴びるのは

調教師までで

 

実際に世話をしている

厩務員にまで

それは届かない

 

厩舎所属の騎手もそうだ

毎日……

それこそ

その馬のデビューから世話をやき

初戦 二戦と勝ち進み

 

これはいい馬に当たったと思う頃

調教師から乗り役の交替を

命ぜられるんだ……

自分が築いてきたその馬の

これからという時を

 

有名ジョッキーにもっていかれてしまう……

その思いは

察するにあまりある

 

オレは………

そんな彼等の

欝積した気持ちを

開いてやるんだ……!

 

オレは彼等に

繰り返し

繰り返し

話すだろう………

 

彼等の

その実績

実力について………

 

サラブレッドの勝ち負けを決めるのは

有力騎手や調教師などではなく

彼等であると……

 

認め

称賛する……

 

むろん……

最終的段階で

金を使うかもしれないが

 

それは

ポン…と

最後に背中を押す程度のこと……

 

彼等を

口説き落とす決め手ではない

籠絡の決め手は

 

彼等が

こう

理解してほしい

という「思い」のとおりに

彼等を

理解してやることだ

 

ころぶよ……

 

オレはこのやり方で

もう

百人以上……

あらゆる階層の人間を

落としてきた……

 

 

第97話『厩社会の盲点』より

これは買収が難しいとされる敵陣営の人間を簡単に落としてのけると 平井銀二 が豪語している時のシーンです。

勝ち続ける………灰になるまで……!

「敗れ」は近い……!

おそらく

次か…その次……

 

それが

必然だ……

しかし……

 

オレはこれまで

幾千という人間を

地獄へ

突き落としてきた男…

 

今さら

勝ち逃げなどできぬ…

 

それだけはしちゃいけない……

 

オレに

残された道は

 

壊滅的

敗北を喫し

去るか……

あるいは………

 

勝ち続ける………

灰になるまで……!

 

 

第108話『運命の明暗』より

これは300億という大金をかけた勝負の後に、裏社会からの引退を踏み止まった 平井銀二 が自分の未来を予期している時のシーンです。




まとめ

「銀と金」には他にも多くの名言や名シーンがあります。

それに加えて内容もすごく面白いので、少しダークな漫画が好きな人はぜひ読んでみて下さい!

 

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