今回はモロヘイヤを家庭菜園で作る上での注意点を書いていきたいと思います。
モロヘイヤといえば栄養価も高く、美容効果も期待できる夏野菜として人気です。
最近では家庭菜園で育てた物を食べるという人も多くいますね。
しかし、そんな家庭菜園で育てたモロヘイヤには危険な毒があるかもしれないという事はあまり知られていません。
モロヘイヤに潜む毒とは?
それを紹介していきたいと思います。
モロヘイヤの家庭菜園には要注意!種や茎には猛毒が
今回の記事で重要なポイントはこれです。
- 家庭菜園の収穫時期
- 『さや』と『種』
- 猛毒『オリトリサイド』
これらのポイントを一つずつ解説していきます。
家庭菜園は収穫時期に要注意!!
モロヘイヤは家庭菜園などで手軽に作ることができますが、収穫の時期を間違えてしまうと大変な事が起こってしまいます。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”a-6.png” name=”Bちゃん”]収穫が遅れてモロヘイヤに花が咲いちゃった![/speech_bubble]
なんて事はよくありそうなことですよね。
モロヘイヤは成長するとこの様な小さくて黄色い花を咲かせます。
《モロヘイヤの花》
花の咲いたモロヘイヤの葉は硬くなってしまいます。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”a-6.png” name=”Bちゃん”]急いで収穫して食べなくちゃ![/speech_bubble]
なんて思ってしまいそうですが、それはとても危険な行為です。
というのも、成長して完熟状態となったモロヘイヤの茎や種などには毒が含まれてしまうからなんです。
《モロヘイヤのさや》
この毒の主成分は『オリトリサイド』というもので、フグ毒やトリカブト毒にも匹敵するほどの猛毒です。
毒が含まれているとされる部分
- 種
- さや
- 発芽して間もない若葉
オリトリサイドとは
オリトリサイドは『心臓毒』とも呼ばれていて、体内に入ると心拍数を異常に活発にしてしまいます。
さらに胃腸のぜん動運動や発刊をコントロールする迷走神経を過剰に刺激し、『動悸』『吐き気』『異常な発汗』を伴い、最悪の場合心不全で命を落としてしまうこともあります。
こんな猛毒が成長したモロヘイヤには含まれていて、特に花が咲いた後にできる『さや』、さやの中にできる『種』は最も心臓毒の濃度が高くとても危険です。
家庭菜園では若い葉だけを食べる
家庭菜園で作ったモロヘイヤを安全に食べるには、花が咲く前の若く柔らかい葉だけを収穫するということが重要です。
スーパーなどで売っているモロヘイヤには葉のほかに茎も含まれていますが、それはキチンと収穫時期を見極めた安全なものなので、安心して食べることができます。
ただ、家庭菜園などで作ったものは収穫時期を正確に見極めることが難しいこともあるので、安全面を考慮して葉だけを収穫して食べるようにしましょう。
まとめ
モロヘイヤは栄養も豊富で育てるのも簡単という良い事尽くめの野菜ですが、ちょっとした不注意で大きな事故につながってしまうこともあります。
家庭菜園の場合、小さな子供やペットが無意識に口にしてしまうこともあるので、収穫期を良く見極め、『種』と『さや』の取り扱いに十分注意しながら栽培してくださいね。