排水口が詰まると、急に生活が止まります。
シンクに水が溜まっていくのを見ているだけで、こちらのメンタルまでじわじわ溶けていく感じ……ありますよね。
でも大丈夫。排水口つまりは、だいたいが 「原因に合った順番」 でやれば解決します。
いきなり強い薬剤に頼る必要も、腕力でこじ開ける必要もありません。
この記事では、キッチン・お風呂(浴室)・洗面台・洗濯機の排水まで含めて、
- 症状から原因を当てる(ムダ打ちしない)
- 家にあるもので直す(軽度)
- 道具で確実に直す(中度〜重度)
- 直らないときの見極めと、業者を呼ぶ判断
- 二度と詰まらせない予防策
を、見出し多めで読みやすくまとめます。
「今まさに詰まってる!」人も、「また詰まったら嫌だ…」な人も、ここで終わらせましょう。
目次
- 1 まず確認:排水口つまりの“症状”で原因が絞れる
- 2 その前に!やってはいけないNG行動(たまに事故る)
- 3 排水口つまりの原因(場所別)|犯人が違うと攻略法も違う
- 4 直し方の基本戦略:軽度→中度→重度の“順番”でやる
- 5 【軽度】家にあるもので直す:最短5ステップ
- 6 【中度〜重度】道具で確実に直す:ワイヤー・トラップ清掃・薬剤の正しい使い方
- 7 場所別:一番効く「つまり直し」手順(迷ったらここ)
- 8 直らない・すぐ再発する場合:原因が“奥”にあるサイン
- 9 業者を呼ぶ判断基準(無理しないのも正解)
- 10 予防:排水口を詰まらせない習慣(これが一番ラク)
- 11 よくあるQ&A(最後の不安つぶし)
- 12 まとめ:排水口つまりは「原因に合った順番」でほぼ解決できる
まず確認:排水口つまりの“症状”で原因が絞れる
詰まりは、原因によってサインが違います。最初にここを見ておくと最短です。
水の引き方でわかる「詰まりのレベル感」
- ゆっくり引く(時間をかければ流れる)
→ 軽度の詰まり。髪・ぬめり・油膜が主犯になりがち。 - ほぼ引かない(溜まってそのまま)
→ 中度〜重度。固形物、油の固着、奥の詰まりの可能性。 - 逆流する/別の排水口からボコボコ音がする
→ 配管の奥・共有配管側の可能性も。無理すると悪化することあり。
よくある“付随症状”の読み方
- ゴボゴボ音:空気がうまく抜けない(詰まり・封水切れ・通気不良)
- 臭いが強い:汚れの蓄積/封水が弱っている/トラップ汚れ
- 一度直ってもすぐ戻る:奥に原因が残っているケースが多い
その前に!やってはいけないNG行動(たまに事故る)
焦るとやりがちですが、これだけは先に止めておきます。
絶対NG:洗剤や薬剤の“混ぜ使い”
塩素系(パイプクリーナー等)+酸性(クエン酸・酢など)を混ぜない
有害ガスが発生する危険があります。
「一回流してから別のを使う」もダメ。残留で反応することがあります。併用しないが鉄則です。
NG:熱湯をドバーッ(特に塩ビ配管や劣化配管)
油詰まりに熱は効きますが、沸騰した熱湯は配管や接着部を痛めることがあります。
目安は 50〜60℃くらいのお湯。熱くて湯気が出るけど、グツグツではない温度が安全で効きます。
NG:水を大量に流して“押し流す”
詰まりが重いと、ただ溢れます。二次被害(床びちゃびちゃ)の元なので、まず原因を取る方向で。
排水口つまりの原因(場所別)|犯人が違うと攻略法も違う
排水口の詰まりは、だいたい「よくいる犯人」が決まっています。
キッチン(台所)の主犯:油+食べカス+洗剤カス
- 揚げ物・炒め物の油が冷えて固まる
- 食べカスが引っかかって“足場”になり、油が厚くなる
- 洗剤カスが混ざると、ぬめりが増えて詰まりやすい
浴室(風呂・シャワー)の主犯:髪の毛+石鹸カス+皮脂
- 髪が絡んでネット状になり、そこに石鹸・皮脂が固着
- ぬめりが増えて水の通り道が狭くなる
洗面台の主犯:髪+歯磨き粉+化粧品・皮脂
洗面台は意外と“白いカス”(歯磨き粉や洗顔料)が溜まりやすいです。
洗濯機の排水の主犯:糸くず+洗剤(柔軟剤)+カビぬめり
フィルターで取り切れない細かい汚れが、ホースや排水トラップ側に溜まることがあります。
直し方の基本戦略:軽度→中度→重度の“順番”でやる
排水口つまりは、攻略の順番が大事です。いきなり最終兵器に行くと、時間もお金もムダになりがち。
まずは準備(共通)
- ゴム手袋(できれば厚手)
- バケツ/洗面器
- 古歯ブラシ・スポンジ
- キッチンペーパー
- 50〜60℃のお湯
- (必要なら)ラバーカップ、ワイヤー(後述)
【軽度】家にあるもので直す:最短5ステップ
「水はゆっくり引く」「完全には詰まってない」なら、ここで直ることが多いです。
ステップ1:見えるゴミを“物理的に”取る(最優先)
キッチン
- ゴミ受け/カゴを外して、食べカスを捨てる
- 排水口のフタやトラップ部品(外せる範囲)を洗う
浴室・洗面
- ヘアキャッチャーを外して髪を除去
- ぬめりはスポンジ+中性洗剤で落とす
つまりの多くは「入口のゴミ」で水路が狭くなって起きます。まずはここを片付けるのが最短。
ステップ2:お湯(50〜60℃)+食器用洗剤(特にキッチンの油詰まりに強い)
これは地味に効く、王道で安全な方法です。
やり方(キッチン向け)
- 排水口周りの水をできるだけ減らす
- 食器用洗剤を排水口に たっぷり(目安:大さじ1〜2)
- 50〜60℃のお湯を ゆっくり 500ml〜1L流す
- 10〜20分放置
- もう一度お湯をゆっくり流す
油は温度が上がるとゆるみます。洗剤が“油をほどく”ので、軽度ならこれで改善することが多いです。
ステップ3:重曹+クエン酸(または酢)※軽い詰まり・臭い向け
SNSで有名なやつですが、得意分野は 軽い汚れの分解と消臭。
重度詰まりの一撃必殺ではありません。期待値を正しく使うと便利です。
やり方
- 重曹を排水口に入れる(目安:大さじ3〜4)
- その上からクエン酸水(または酢)を注ぐ(大さじ2〜3程度)
- ブクブク泡が出たら、30分放置
- 50℃くらいのお湯で流す
注意
- 塩素系薬剤を使った直後は絶対にやらない(混ぜるな危険)
ステップ4:ラバーカップ(スッポン)で“押して引く”
排水口つまりで、ラバーカップはトイレ専用と思われがちですが、洗面台・浴室・キッチンでも有効な場面があります(サイズは場所に合うものを)。
やり方のコツ
- 排水口にしっかり密着させる
- 水を少し溜めて密閉性を上げる
- 押すより“引く”を意識(引いたときに詰まりが動く)
- 10回前後を1セットで試す
重要:オーバーフロー穴がある洗面台は塞ぐ
洗面台の上部にある “穴” から空気が逃げると圧がかからないので、濡れタオルで塞いでから行います。
ステップ5:流れが戻ったら「仕上げ洗い」で再発を防ぐ
直った直後は、配管壁にまだ汚れが残っています。
- 中性洗剤でトラップ部品を洗う
- 最後に50℃程度のお湯をゆっくり流す
- できれば翌日も軽くお湯流し
ここまでやると再発率が下がります。
【中度〜重度】道具で確実に直す:ワイヤー・トラップ清掃・薬剤の正しい使い方
「ほぼ流れない」「何度も再発する」「奥で止まってる感じがする」なら、次の段階です。
パイプ用ワイヤー(ドレンクリーナー)は“詰まりを物理で取る”最強手
髪・ヘドロ・固形物寄りに強いです。浴室・洗面で特に活躍。
使い方(基本)
- 排水口の部品を外せるだけ外す
- ワイヤーをゆっくり差し込む
- 抵抗が出たら、回しながら少しずつ進める
- 引き抜いたら付着物を捨てる(ここ重要)
- 何度か繰り返す
- 最後に水を流して確認
失敗しやすいポイント
- 無理に押し込むと、詰まりを奥へ押し固めることがある
- ガリガリやりすぎると、古い配管を傷めることも
→ “少しずつ・回しながら”が鉄則
キッチン下の排水トラップ清掃(できる人には一番効く)
油詰まりは、排水口より トラップ〜その先 にこびりついていることがあります。
注意(賃貸・不安な場合)
- 賃貸は無理せず管理会社へ。
- 作業中の水漏れリスクがあるので、怖ければここは飛ばしてOK。
手順(一般的なPトラップ想定)
- シンク下にバケツと雑巾を準備
- ナット(接続部)を手で回せる範囲で緩める
- トラップを外し、中の汚れを捨てる
- 歯ブラシ+中性洗剤で洗う(頑固ならお湯+油汚れ用洗剤)
- パッキンの向き・状態を確認して元に戻す
- 水を流して 漏れチェック(数分間)
ここが詰まってるサイン
- トラップ内部に白〜茶色の固まり(油+洗剤+食べカスの合体)がある
- ぬめりが厚く、通り道がほぼない
「原因が見える」ので達成感もあります(そして二度と油を流したくなくなります)。
市販のパイプクリーナー(薬剤)は“得意な詰まり”だけに使う
薬剤は便利ですが万能ではありません。効く相手を間違えると時間だけ溶けます。
効きやすい
- 髪の毛、ぬめり、石鹸カス(浴室・洗面)
- 有機汚れの蓄積
効きにくい/効かない
- 固形物(スプーン、キャップ、布など)
- 大量の油の固着(厚い油の壁は薬剤が届きにくい)
- 奥の配管で完全閉塞しているケース
安全に使うポイント
- 換気する、手袋をする
- 製品の規定量・放置時間を守る(長すぎても良いとは限らない)
- 使用後は十分に水で流す
- 他の洗剤と混ぜない(大事なので何回でも言います)
場所別:一番効く「つまり直し」手順(迷ったらここ)
同じ“排水口”でも、場所でベスト手順が微妙に違います。
キッチン(台所シンク)のつまり直し
- ゴミ受け掃除 → 目視で詰まり除去
- お湯50〜60℃+食器用洗剤 → 10〜20分放置
- 改善しなければ、トラップ清掃 or 業者判断へ
油詰まりが疑わしいサイン
- 冬に詰まりやすい
- 洗剤を増やしたり、お湯を使うと一瞬マシになる
- 流れが「ぬるっ」と重い
油は“温度”で勝てます。熱×洗剤×時間が基本。
浴室(風呂・シャワー)のつまり直し
- ヘアキャッチャーの髪を除去
- 排水トラップ(外せるタイプ)を外して洗う
- ワイヤーで奥の髪だまりを回収
- 仕上げに薬剤(髪対応)→ 水で流す
浴室は基本「髪」です。髪を“物理で取る”のが一番早いです。
洗面台のつまり直し
- 排水口の栓・部品を掃除
- オーバーフロー穴を塞いでラバーカップ
- 改善しなければワイヤー
- それでもダメなら、トラップ清掃(シンク下)
洗面台は構造が細いので、ぬめりが溜まると一気に流れが悪くなります。
洗濯機排水のつまり直し
- 排水フィルター(ある場合)を清掃
- 排水ホースの折れ・潰れ・位置を確認(意外と多い)
- 排水口のトラップ(エルボなど)を外して洗う
- つまりが深いならワイヤー
洗濯機は「ホースが曲がってるだけ」パターンも多いので、まず形状確認が効きます。
直らない・すぐ再発する場合:原因が“奥”にあるサイン
ここまでやっても改善しないなら、詰まりが排水口近くではない可能性があります。
奥詰まりのサイン
- 複数の排水口が同時に流れにくい(例:浴室+洗面)
- 流すと別の場所がゴボゴボ鳴る
- 逆流がある
- 一時的に直っても数日で戻る
マンション・アパートで注意したいこと
共用配管や排水桝(屋外)側が原因だと、個人の掃除では限界があります。
賃貸なら、無理せず管理会社・大家さんに連絡が無難です(余計な分解で責任問題になることも)。
業者を呼ぶ判断基準(無理しないのも正解)
「自分で頑張る」と「家が水浸し」は別問題。危険なラインはあります。
すぐ相談した方がいいケース
- 逆流してくる
- 水位がまったく下がらない
- 異臭が強烈で、封水が保てない
- 配管の取り外しが必要そうだが不安
- 何度も再発している(根が深い)
ぼったくり回避のコツ(ここ大事)
- いきなり即決せず、可能なら複数見積もり
- 「作業前に総額を提示してもらう」
- “高額オプション前提”の説明が強い業者は慎重に
- 症状(いつから、どこが、どの方法を試したか)を整理して伝える
自分でできる範囲をやった上で頼むと、説明もスムーズで余計な作業が減ります。
予防:排水口を詰まらせない習慣(これが一番ラク)
詰まりは、発生してから直すより、溜めない方が圧倒的に楽です。
キッチン予防
油は“流さない”が最強
- フライパンの油はキッチンペーパーで拭ってから洗う
- 揚げ油は固めて捨てる
- 食べカスはゴミ受けで止める(ネット活用)
週1で“お湯ゆっくり流し”
50℃程度のお湯をゆっくり流すだけでも、油膜が育ちにくいです。
浴室・洗面予防
- ヘアキャッチャーは毎日or2日に1回捨てる
- 週1でトラップ掃除(ぬめり取り)
- 月1で髪対応のパイプクリーナー(軽め)を使うのもアリ
洗濯機予防
- 糸くずフィルターを定期清掃
- 排水口周辺は月1で確認
- ホースの折れ・潰れを作らない配置
よくあるQ&A(最後の不安つぶし)
Q. 重曹と酢って本当に効くの?
A. 軽い詰まりや臭いには役立ちますが、重度詰まりの主役ではありません。
「物理除去(髪・ゴミ)」→「熱+洗剤(油)」が基本で、重曹は補助と考えると外しません。
Q. ラバーカップがないときは?
A. ペットボトルで代用する方法もありますが、密閉できないと効果が出にくいです。
確実性を求めるなら、排水口用のラバーカップ(洗面台サイズ)を一つ持っておくと安心。
Q. つまりが直ったのに臭いが残る…
A. トラップ部品のぬめり・封水の弱りが原因のことが多いです。
部品清掃+水をしっかり流して封水を戻す、がまずの一手。
Q. 何回も再発します
A. 奥に“芯”が残っている可能性が高いです。
ワイヤーやトラップ清掃でも改善しないなら、業者が早いケースも。
まとめ:排水口つまりは「原因に合った順番」でほぼ解決できる
最後に、今日の話を超ざっくりまとめます。
- 軽度:見えるゴミ除去 → お湯+洗剤 →(必要なら)重曹 → ラバーカップ
- 中度〜重度:ワイヤー → トラップ清掃 → 薬剤は“得意分野”にだけ使う
- 直らない/逆流:奥詰まりの可能性。賃貸は管理会社、無理せずプロも検討
- 予防は「油を流さない」「髪を溜めない」「週1の軽メンテ」
排水口がスッと流れた瞬間、地味に人生が整いますよ。

