【初心者向け】排水口つまりを自分で直す方法|場所別ベスト手順&予防策

排水口が詰まると、急に生活が止まります。

シンクに水が溜まっていくのを見ているだけで、こちらのメンタルまでじわじわ溶けていく感じ……ありますよね。

でも大丈夫。排水口つまりは、だいたいが 「原因に合った順番」 でやれば解決します。

いきなり強い薬剤に頼る必要も、腕力でこじ開ける必要もありません。

この記事では、キッチン・お風呂(浴室)・洗面台・洗濯機の排水まで含めて、

  • 症状から原因を当てる(ムダ打ちしない)
  • 家にあるもので直す(軽度)
  • 道具で確実に直す(中度〜重度)
  • 直らないときの見極めと、業者を呼ぶ判断
  • 二度と詰まらせない予防策

を、見出し多めで読みやすくまとめます。

「今まさに詰まってる!」人も、「また詰まったら嫌だ…」な人も、ここで終わらせましょう。

目次

まず確認:排水口つまりの“症状”で原因が絞れる

詰まりは、原因によってサインが違います。最初にここを見ておくと最短です。

水の引き方でわかる「詰まりのレベル感」

  • ゆっくり引く(時間をかければ流れる)
    → 軽度の詰まり。髪・ぬめり・油膜が主犯になりがち。
  • ほぼ引かない(溜まってそのまま)
    → 中度〜重度。固形物、油の固着、奥の詰まりの可能性。
  • 逆流する/別の排水口からボコボコ音がする
    → 配管の奥・共有配管側の可能性も。無理すると悪化することあり。

よくある“付随症状”の読み方

  • ゴボゴボ音:空気がうまく抜けない(詰まり・封水切れ・通気不良)
  • 臭いが強い:汚れの蓄積/封水が弱っている/トラップ汚れ
  • 一度直ってもすぐ戻る:奥に原因が残っているケースが多い

その前に!やってはいけないNG行動(たまに事故る)

焦るとやりがちですが、これだけは先に止めておきます。

絶対NG:洗剤や薬剤の“混ぜ使い”

塩素系(パイプクリーナー等)+酸性(クエン酸・酢など)を混ぜない

有害ガスが発生する危険があります。

「一回流してから別のを使う」もダメ。残留で反応することがあります。併用しないが鉄則です。

NG:熱湯をドバーッ(特に塩ビ配管や劣化配管)

油詰まりに熱は効きますが、沸騰した熱湯は配管や接着部を痛めることがあります。

目安は 50〜60℃くらいのお湯。熱くて湯気が出るけど、グツグツではない温度が安全で効きます。

NG:水を大量に流して“押し流す”

詰まりが重いと、ただ溢れます。二次被害(床びちゃびちゃ)の元なので、まず原因を取る方向で。

排水口つまりの原因(場所別)|犯人が違うと攻略法も違う

排水口の詰まりは、だいたい「よくいる犯人」が決まっています。

キッチン(台所)の主犯:油+食べカス+洗剤カス

  • 揚げ物・炒め物の油が冷えて固まる
  • 食べカスが引っかかって“足場”になり、油が厚くなる
  • 洗剤カスが混ざると、ぬめりが増えて詰まりやすい

浴室(風呂・シャワー)の主犯:髪の毛+石鹸カス+皮脂

  • 髪が絡んでネット状になり、そこに石鹸・皮脂が固着
  • ぬめりが増えて水の通り道が狭くなる

洗面台の主犯:髪+歯磨き粉+化粧品・皮脂

洗面台は意外と“白いカス”(歯磨き粉や洗顔料)が溜まりやすいです。

洗濯機の排水の主犯:糸くず+洗剤(柔軟剤)+カビぬめり

フィルターで取り切れない細かい汚れが、ホースや排水トラップ側に溜まることがあります。

直し方の基本戦略:軽度→中度→重度の“順番”でやる

排水口つまりは、攻略の順番が大事です。いきなり最終兵器に行くと、時間もお金もムダになりがち。

まずは準備(共通)

  • ゴム手袋(できれば厚手)
  • バケツ/洗面器
  • 古歯ブラシ・スポンジ
  • キッチンペーパー
  • 50〜60℃のお湯
  • (必要なら)ラバーカップ、ワイヤー(後述)

【軽度】家にあるもので直す:最短5ステップ

「水はゆっくり引く」「完全には詰まってない」なら、ここで直ることが多いです。

ステップ1:見えるゴミを“物理的に”取る(最優先)

キッチン

  • ゴミ受け/カゴを外して、食べカスを捨てる
  • 排水口のフタやトラップ部品(外せる範囲)を洗う

浴室・洗面

  • ヘアキャッチャーを外して髪を除去
  • ぬめりはスポンジ+中性洗剤で落とす

つまりの多くは「入口のゴミ」で水路が狭くなって起きます。まずはここを片付けるのが最短。

ステップ2:お湯(50〜60℃)+食器用洗剤(特にキッチンの油詰まりに強い)

これは地味に効く、王道で安全な方法です。

やり方(キッチン向け)

  1. 排水口周りの水をできるだけ減らす
  2. 食器用洗剤を排水口に たっぷり(目安:大さじ1〜2)
  3. 50〜60℃のお湯を ゆっくり 500ml〜1L流す
  4. 10〜20分放置
  5. もう一度お湯をゆっくり流す

油は温度が上がるとゆるみます。洗剤が“油をほどく”ので、軽度ならこれで改善することが多いです。

ステップ3:重曹+クエン酸(または酢)※軽い詰まり・臭い向け

SNSで有名なやつですが、得意分野は 軽い汚れの分解と消臭

重度詰まりの一撃必殺ではありません。期待値を正しく使うと便利です。

やり方

  1. 重曹を排水口に入れる(目安:大さじ3〜4)
  2. その上からクエン酸水(または酢)を注ぐ(大さじ2〜3程度)
  3. ブクブク泡が出たら、30分放置
  4. 50℃くらいのお湯で流す

注意

  • 塩素系薬剤を使った直後は絶対にやらない(混ぜるな危険)

ステップ4:ラバーカップ(スッポン)で“押して引く”

排水口つまりで、ラバーカップはトイレ専用と思われがちですが、洗面台・浴室・キッチンでも有効な場面があります(サイズは場所に合うものを)。

やり方のコツ

  • 排水口にしっかり密着させる
  • 水を少し溜めて密閉性を上げる
  • 押すより“引く”を意識(引いたときに詰まりが動く)
  • 10回前後を1セットで試す

重要:オーバーフロー穴がある洗面台は塞ぐ

洗面台の上部にある “穴” から空気が逃げると圧がかからないので、濡れタオルで塞いでから行います。

ステップ5:流れが戻ったら「仕上げ洗い」で再発を防ぐ

直った直後は、配管壁にまだ汚れが残っています。

  • 中性洗剤でトラップ部品を洗う
  • 最後に50℃程度のお湯をゆっくり流す
  • できれば翌日も軽くお湯流し

ここまでやると再発率が下がります。

【中度〜重度】道具で確実に直す:ワイヤー・トラップ清掃・薬剤の正しい使い方

「ほぼ流れない」「何度も再発する」「奥で止まってる感じがする」なら、次の段階です。

パイプ用ワイヤー(ドレンクリーナー)は“詰まりを物理で取る”最強手

髪・ヘドロ・固形物寄りに強いです。浴室・洗面で特に活躍。

使い方(基本)

  1. 排水口の部品を外せるだけ外す
  2. ワイヤーをゆっくり差し込む
  3. 抵抗が出たら、回しながら少しずつ進める
  4. 引き抜いたら付着物を捨てる(ここ重要)
  5. 何度か繰り返す
  6. 最後に水を流して確認

失敗しやすいポイント

  • 無理に押し込むと、詰まりを奥へ押し固めることがある
  • ガリガリやりすぎると、古い配管を傷めることも
    → “少しずつ・回しながら”が鉄則

キッチン下の排水トラップ清掃(できる人には一番効く)

油詰まりは、排水口より トラップ〜その先 にこびりついていることがあります。

注意(賃貸・不安な場合)

  • 賃貸は無理せず管理会社へ。
  • 作業中の水漏れリスクがあるので、怖ければここは飛ばしてOK。

手順(一般的なPトラップ想定)

  1. シンク下にバケツと雑巾を準備
  2. ナット(接続部)を手で回せる範囲で緩める
  3. トラップを外し、中の汚れを捨てる
  4. 歯ブラシ+中性洗剤で洗う(頑固ならお湯+油汚れ用洗剤)
  5. パッキンの向き・状態を確認して元に戻す
  6. 水を流して 漏れチェック(数分間)

ここが詰まってるサイン

  • トラップ内部に白〜茶色の固まり(油+洗剤+食べカスの合体)がある
  • ぬめりが厚く、通り道がほぼない

「原因が見える」ので達成感もあります(そして二度と油を流したくなくなります)。

市販のパイプクリーナー(薬剤)は“得意な詰まり”だけに使う

薬剤は便利ですが万能ではありません。効く相手を間違えると時間だけ溶けます。

効きやすい

  • 髪の毛、ぬめり、石鹸カス(浴室・洗面)
  • 有機汚れの蓄積

効きにくい/効かない

  • 固形物(スプーン、キャップ、布など)
  • 大量の油の固着(厚い油の壁は薬剤が届きにくい)
  • 奥の配管で完全閉塞しているケース

安全に使うポイント

  • 換気する、手袋をする
  • 製品の規定量・放置時間を守る(長すぎても良いとは限らない)
  • 使用後は十分に水で流す
  • 他の洗剤と混ぜない(大事なので何回でも言います)

場所別:一番効く「つまり直し」手順(迷ったらここ)

同じ“排水口”でも、場所でベスト手順が微妙に違います。

キッチン(台所シンク)のつまり直し

  • ゴミ受け掃除 → 目視で詰まり除去
  • お湯50〜60℃+食器用洗剤 → 10〜20分放置
  • 改善しなければ、トラップ清掃 or 業者判断へ

油詰まりが疑わしいサイン

  • 冬に詰まりやすい
  • 洗剤を増やしたり、お湯を使うと一瞬マシになる
  • 流れが「ぬるっ」と重い

油は“温度”で勝てます。熱×洗剤×時間が基本。

浴室(風呂・シャワー)のつまり直し

  • ヘアキャッチャーの髪を除去
  • 排水トラップ(外せるタイプ)を外して洗う
  • ワイヤーで奥の髪だまりを回収
  • 仕上げに薬剤(髪対応)→ 水で流す

浴室は基本「髪」です。髪を“物理で取る”のが一番早いです。

洗面台のつまり直し

  • 排水口の栓・部品を掃除
  • オーバーフロー穴を塞いでラバーカップ
  • 改善しなければワイヤー
  • それでもダメなら、トラップ清掃(シンク下)

洗面台は構造が細いので、ぬめりが溜まると一気に流れが悪くなります。

洗濯機排水のつまり直し

  • 排水フィルター(ある場合)を清掃
  • 排水ホースの折れ・潰れ・位置を確認(意外と多い)
  • 排水口のトラップ(エルボなど)を外して洗う
  • つまりが深いならワイヤー

洗濯機は「ホースが曲がってるだけ」パターンも多いので、まず形状確認が効きます。

直らない・すぐ再発する場合:原因が“奥”にあるサイン

ここまでやっても改善しないなら、詰まりが排水口近くではない可能性があります。

奥詰まりのサイン

  • 複数の排水口が同時に流れにくい(例:浴室+洗面)
  • 流すと別の場所がゴボゴボ鳴る
  • 逆流がある
  • 一時的に直っても数日で戻る

マンション・アパートで注意したいこと

共用配管や排水桝(屋外)側が原因だと、個人の掃除では限界があります。

賃貸なら、無理せず管理会社・大家さんに連絡が無難です(余計な分解で責任問題になることも)。

業者を呼ぶ判断基準(無理しないのも正解)

「自分で頑張る」と「家が水浸し」は別問題。危険なラインはあります。

すぐ相談した方がいいケース

  • 逆流してくる
  • 水位がまったく下がらない
  • 異臭が強烈で、封水が保てない
  • 配管の取り外しが必要そうだが不安
  • 何度も再発している(根が深い)

ぼったくり回避のコツ(ここ大事)

  • いきなり即決せず、可能なら複数見積もり
  • 「作業前に総額を提示してもらう」
  • “高額オプション前提”の説明が強い業者は慎重に
  • 症状(いつから、どこが、どの方法を試したか)を整理して伝える

自分でできる範囲をやった上で頼むと、説明もスムーズで余計な作業が減ります。

予防:排水口を詰まらせない習慣(これが一番ラク)

詰まりは、発生してから直すより、溜めない方が圧倒的に楽です。

キッチン予防

油は“流さない”が最強

  • フライパンの油はキッチンペーパーで拭ってから洗う
  • 揚げ油は固めて捨てる
  • 食べカスはゴミ受けで止める(ネット活用)

週1で“お湯ゆっくり流し”

50℃程度のお湯をゆっくり流すだけでも、油膜が育ちにくいです。

浴室・洗面予防

  • ヘアキャッチャーは毎日or2日に1回捨てる
  • 週1でトラップ掃除(ぬめり取り)
  • 月1で髪対応のパイプクリーナー(軽め)を使うのもアリ

洗濯機予防

  • 糸くずフィルターを定期清掃
  • 排水口周辺は月1で確認
  • ホースの折れ・潰れを作らない配置

よくあるQ&A(最後の不安つぶし)

Q. 重曹と酢って本当に効くの?

A. 軽い詰まりや臭いには役立ちますが、重度詰まりの主役ではありません。

「物理除去(髪・ゴミ)」→「熱+洗剤(油)」が基本で、重曹は補助と考えると外しません。

Q. ラバーカップがないときは?

A. ペットボトルで代用する方法もありますが、密閉できないと効果が出にくいです。

確実性を求めるなら、排水口用のラバーカップ(洗面台サイズ)を一つ持っておくと安心。

Q. つまりが直ったのに臭いが残る…

A. トラップ部品のぬめり・封水の弱りが原因のことが多いです。

部品清掃+水をしっかり流して封水を戻す、がまずの一手。

Q. 何回も再発します

A. 奥に“芯”が残っている可能性が高いです。

ワイヤーやトラップ清掃でも改善しないなら、業者が早いケースも。

まとめ:排水口つまりは「原因に合った順番」でほぼ解決できる

最後に、今日の話を超ざっくりまとめます。

  • 軽度:見えるゴミ除去 → お湯+洗剤 →(必要なら)重曹 → ラバーカップ
  • 中度〜重度:ワイヤー → トラップ清掃 → 薬剤は“得意分野”にだけ使う
  • 直らない/逆流:奥詰まりの可能性。賃貸は管理会社、無理せずプロも検討
  • 予防は「油を流さない」「髪を溜めない」「週1の軽メンテ」

排水口がスッと流れた瞬間、地味に人生が整いますよ。